不登校×ブックカフェを開催したら、スゴ本のdainさんの書評プレゼンがすごいし集まった本もどれも面白そう | 家庭教師のYURUMI 不登校×ブックカフェを開催したら、スゴ本のdainさんの書評プレゼンがすごいし集まった本もどれも面白そう | 家庭教師のYURUMI

家庭教師のYURUMI

不登校×ブックカフェを開催したら、スゴ本のdainさんの書評プレゼンがすごいし集まった本もどれも面白そう

ということで去る12月8日に不登校×ブックカフェを開催しました。書評ブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」管理人のDainさんも参加され、プレゼンを持ってきてくださり、盛り上がりました!せっかくなので、参加者の方々が紹介された本たちをここでもご紹介します。

紹介された本たち

まずはdainさんが紹介してくださった4冊から。

「新規の問題なんてない、全ては先人が悩んでいる。これは、問題解決の方法をまとめ上げた本。」

「自分だけの悩みを先人たちの悩みに置き換える」

「リニアな問題とサーキュラーな問題があって、一番厄介なのはサーキュラーな問題。」
「今すぐ実践できることとして、たとえば、ホワイトボードにむかって問題点を書くことによって、夫婦の口喧嘩を生産的にできるといったこともある」

「現代のヨブ記。読むべきは、今じゃないかもしれない」
「本当に苦しいときの万が一の保険としてこういう本があるよという紹介。不登校のように苦しいときは、そもそも本を読む元気すらないので」

「ハロー効果の使い方」
「読んだことありますが、チート感のある本ですね」
「これなら読めそう」

「ネグレクトされていた少女の魂の再生を描く漫画」
「これはすごい。泣く。なぜ人は学ぶのかへの完璧な回答がある」


さらっとした紹介でしか共有できないのが残念ですが、なかなかすごいプレゼンでした…!以下は他の参加者の方々の本紹介です。

不登校は中動態なのではないか?仮説
「責任とか人格とかは近代のフィクション。中動態という失われた態を手がかりに古代ギリシャ語の文法から始まってスピノザ、ハイデガー、アレントを駆け回る」
「ただアリストテレスを勉強している友達いわくギリシャ語パートは結構怪しいとかなんとか」

中動態…?という方はこちら医学書院さまの解説記事をどうぞ!
第1回 20分でわかる中動態――國分功一郎|かんかん! -看護師のためのwebマガジン by 医学書院-

「子どもが不登校になって読んだ。子どもが不登校なりたての親御さんが読めば参考になる」

「タイトルはさすがに嘘。とくに発達障害傾向だと、根性論・スポ根的なアプローチは効果ない」

「なんであの無能がこの立場に? という謎を解説」
「階層社会では皆各々昇進して,各々の無能レベルに達する。そしてそれ以上出世できない、という話」

「高校時代、学校に合わなくなってきていたとき読んだ。世の中をちょっと冷めた見方で見るのが自分だけではない、ということがわかって救われた」

「主人公がリア充すぎるのにに抵抗なければ是非」

「山田詠美好きならこれも合うかも」
「主人公には全く友達がいない。友達がいなかろうが堂々としてていいんだという救いを感じた」
「スプートニクの恋人もいいですね」

「不登校の親の会で、子育ての大先輩的な人が、頼りにしていた本」
「人の心などわかるはずがない、という節とか、もう間違いないですね」
「『理解ある親』をもつ子はたまらない、というのもわかる」

「不登校の子どもとつきっきりだと、心がつらくなる。そんなときに読み返して、指針にしている本」
「絵本なので、読みやすくて良い」

「不登校だった時期、本を読んでも文字が滑っていって読めなかった。音楽も聞けなかった」
「この本はそのあと最初に読めた!という成功体験になった本。だからあまり内容は覚えていない。ゴーギャンについての本」

「とてもハードな状況にある著者の本。生きづらさを抱えるすべての人に向けた、きわめて後ろ向きなメッセージ」
「カフカの名言が紹介されている」

「特にこれとかがいいですね」

「将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。」──カフカの恋人への手紙より

「フィンランドの対話の技法。伝統的なカウンセリングとの違いも詳しい」
「親子の会話って、平行線になってしまう。そんな煮詰まったコミュニケーションを解きほぐす感じ」

最後には持ち寄った本の交換会とオープンダイアローグの体験会も行いました。

参加者の感想

「オープンダイアローグは初めての体験でした。客観的な意見をしっかりと、かつ冷静に聞く事ができました。今まで受けてきたカウセリングでは聞いてもらうだけで意見を頂くことが無かったです。特に子に近い若者サイドからの意見が聞く事ができ、新鮮で心に響きました。」

「不登校とは関係のない方々からの意見も聞けて、目から鱗のような感覚がありました。大人になるためには学校が不可欠と言うわけではないのかなとも。不登校を語れる場所が少ないので、今日はストレス発散にもなりました!」

次回もやります!

参加された皆さんの反応も上々で、スタッフとしても大変楽しかったです。ということで第二弾の開催も決定しました!2020/2/1の予定です。今度はマンガの括りでやってみようかな〜などと考えていますが、詳細は追って後日お知らせします!

どの本の紹介も大変おもしろかったので、この記事を読んで興味を持たれた方はぜひぜひ読んでみてください。次回をお楽しみに!